実在した強制収容・更生施設“マグダレン洗濯所”の背景を描く 映画『決断する時』監督インタビュー「本作の核にあるものは今も起こっていることです」 - (Page.9/12)

 
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――本作を制作する上で一番大事にしたことは何でしたか?

繊細さと儚さを大事にしました。そして、目の前で起こっていることに対して誠実でありたいと思いました。私は本作を作っている時期、黒澤明の『生きる』と小津安二郎の『東京物語』を観ていました。特に『東京物語』は毎日のように観ていて強い影響を受けました。『東京物語』は廊下や洗面台を同じアングルから映した映像が多く使われています。私の持論かもしれませんが、神の視点のようだと感じました。その場所にいろんな人が現れ、人間の営みが見える。精神的でスピリチュアルなアプローチであり、詩的な力強さという点で影響を受けました。

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