(2)“犯罪者のファン”の心理を覗くスリラー『レッドルームズ』監督インタビュー 「この映画には100通りの解釈がある」 - (Page.7/10)
プラント監督:これはネタバレ注意ですが……彼女が被害者の母親に“正義”を与えるという結末だけでは満足できないでしょう。直前に、彼女が殺された少女の寝室で自撮りをするシーンが必要でした。彼女が自分自身のために行う、とてもダークな行動です。これがケリー=アンヌの謎を活き活きとさせています。私の頭の中には、彼女の心理的な進化と動機について非常に明確なイメージを持っています。しかし、それを共有するのはとても退屈なことでしょう。この映画には100通りの解釈があり、それが単純な回答よりも作品を100倍豊かにしているのです。私は鑑賞後に議論を生み出す映画が大好きです。(そう、私はミヒャエル・ハネケの大ファンです!)
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