父の突然の死、認知症の母の介護――でも、何かがおかしい 酒井善三監督作『遺愛』“呪い”と異変をめぐる調査資料(1)[ホラー通信] - (Page.6/12)
奇妙なのは父の遺影だ。破り捨てたような痕跡があり、テープで修復されている。この家には、何かただならぬ悪意が紛れ込んでいるのだろうか。

仕事と介護に追われ、精神的に追い詰められていく佳奈。だが、彼女が本当に恐怖を感じたのは、母の少しだけ奇妙な行動の数々だった。話しかけてもほとんど無反応だが、時折、まるで中身が抜け落ちてしまったかのような虚ろな目をしてみせる。
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