(2)「画面が見えているかのようだった」──視覚障害者へのユーザー調査で、私たちが“思い込み”に気づかされた話。アクセシビリティ[中編] - (Page.2/12)
鶴 はい。ここが今回最も驚いた点なのですが、調査にかかった時間も、体感も、普段とほとんど変わりませんでした。
当初は、アプリの操作に時間がかかるだろうと想定し、通常の2~3倍の時間を確保してスケジュールを組んでいました。
ところが、実際にテストを始めると、目で見て操作する方とほとんど変わらないスピードで操作されていたんです。そこが一番の衝撃でした。
まるでアプリの画面が見えているかのようにお話しされるので、私たちが変に気を遣って「こうしてみては?」と誘導するよりも、ごく普通に接する方が、かえって本質的なお話を聞けると気づきました。
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