次なる『プロジェクト・ヘイル・メアリー』? 傑作小説を見事に映画化した『ラスト・サバイバー』とは - (Page.9/11)
主人公のヒッグは、愛犬ジャスパーの存在と亡き妻の記憶だけを心の拠り所に、元軍人のバングリーと共同戦線を張ることで日々を生き延びていた。しかしある日、小型機の無線に届いた“謎の声”に導かれ、彼は希望を求めて未知の空へと飛び立つことになる。近年、未曾有のパンデミックを経験した我々人類にとって、絶望的な状況下であっても微かな《希望》を信じて外の世界へ踏み出すヒッグの姿は、決して絵空事ではない生々しさを帯びている。普通に生きていて宇宙空間に行く機会はそうそうないが、今何気なく生きている世界が、明日には一転しまうことはある。“ディストピア”世界だけどどこかリアル、そんな魅力を纏った本作は、きっと観る者の深い共感を集めるに違いない。
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