(1) 失われていく被爆体験の記憶と、残されるべき言葉。『八月の声を運ぶ男』柴田岳志監督インタビュー「生きてく上で“物語”が必要な時がある」 - (Page.9/10)

 
映画、インタビュー

そうすることで、当事者の皆さんが亡くなった後も声は残るんですよね。そして、その声を聴いていくうちに伊藤さんは「被爆者が抱える葛藤」を感じることになり、自身も葛藤する。被爆者の声を集める自分の行為に意味はあるのか、と。被爆した方の体験を再現して描くのではなくて、その体験をどうやって伝えていくか奔走した人の生き方を通して戦争を伝える。戦後80年を過ぎた今だからこそ、ふさわしい内容だなと思いました。

──現代はスマートフォンで誰でもサッと録音出来ますけれど、あの時代に重くて高価な録音機を持って、長距離を移動していたなんて、本当に頭が下がりますよね。

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