(1)「人間の内面を描いているので、ここまで心を打つものになっているのだなと思います」映画『サブスタンス』を怪談作家・梨はこう観た - (Page.8/11)

 
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型にはまった言い方になってしまうかもしれませんが、マッチョイズムのある映像業界の中で一つの尺度が決まっていて、彼女自身もそれを追い求めてしまったんでしょうね。ここも、物語の結末に触れるのでぼかしますが、最後にエリザベスがした行動にすごく感動して。エリザベスとスーが単なる対立構造では無い所が素晴らしかったです。スーが単純なヴィラン、ファムファタール的な存在として描かれていない所が良いですよね。

――梨さんはご自身の著書の中でも“ルール”を設定したお話を書かれていますが、『サブスタンス』もルールをベースに進んでいきますね。

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