脱出サイコ・スリラー『異端者の家』プロダクトデザイナーに聞く「家具や壁紙が“ミスター・リード”のキャラクターに深みを与えていく」 - (Page.7/11)
ダンテの『神曲』(地獄編)をイメージしまして、あれは深くなればなるほど地獄に近づいていくという演出ですが、ミスター・リードの家も地下に行けば行くほど闇に落ちていく。そうすると、表面的な部分は平穏に描かれているべきですよね。当初の脚本に描かれていたリビングルームはもっと家具が無くて殺風景だったのですが、みんなが知っているヒューが笑顔で客人を迎え入れて、そこから闇に落としていくのであれば、リビングはもっと人々を温かく迎え入れるような空間にすべきなんじゃないかという提案をさせてもらいました。壁紙を変えたり家具を増やしたり、そうやって全体のルックを作っていったんです。
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