(1)【対談】黒沢清監督×『遺愛』酒井善三監督(1) 正体の見えない恐怖をどう描くか[ホラー通信] - (Page.5/11)
酒井監督(以下、酒井):まさに本体が出てこないという状況を引っ張り続けなきゃいけないと思った一方で、どこかで出さなければいけないのか、どうなのだろうかっていうのは迷った部分でした。ただ、出しようがないということもあって、最後まで結局出さないという方向性にしました。予算的な問題と時間的な問題も含めて、出すとなった時に「何を出したら面白いか」っていうビジョンがあまり見えないというか。僕に、今まで作られたものを超える怖い何かをビジュアルで表現するのは厳しいなと思っていて。だったら、いっそ「何もないモノ」と切り替える、みたいなことで何かできないかと思いました。
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