(1)「人間の内面を描いているので、ここまで心を打つものになっているのだなと思います」映画『サブスタンス』を怪談作家・梨はこう観た - (Page.5/11)
――とんでもない展開も多いですけれど、その中でも心理描写が切なかったり、可哀想だったり、「もうやめてあげて!」という感情にもなりました。
そうそう、「自業自得じゃん」とかは思えないんですよね。エリザベスとスーが、2人で1人という設定ですけれど、どちらもものすごく共感出来る人間して描かれているなと思ったんです。老いによって仕事が無くなって自信を失ったエリザベスが、学生時代のご友人に会って、「君はずっと可愛い女の子だ」といったことを言われ、デートをすることになりウキウキしながらメイクをしているシーンで、私、本当に、本当に泣きそうになったんです。
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