(1)「人間の内面を描いているので、ここまで心を打つものになっているのだなと思います」映画『サブスタンス』を怪談作家・梨はこう観た - (Page.3/11)

 
映画

――まずは『サブスタンス』をご覧になった率直な感想をお聞きできますでしょうか?

もう、最高でしたね。ラスト30分くらいからはずっと膝を叩きながら(面白すぎるでしょ…!)って思っていました。ホラー映画を観る時に何となくオチを想像しちゃったりするのですが、『サブスタンス』は想像の3段階ぐらい先をいっていたので、すごいなと。
人気のピークを過ぎてしまった女優のエリザベスが自分の美を追求していく、というストーリーで、“ボディホラー”というジャンルとして、 1人の内面にどんどんフォーカスしていく、半径2、3メートルぐらいの話なのかなと思っていたら、想像を超えてきました。もっとパーソナルな話になっていくかと思ったら、パーソナル部分もちゃんと描かれた上で、とんでもない飛躍を見せてくれたので感動しました。

新着記事