(2) 失われていく被爆体験の記憶と、残されるべき言葉。『八月の声を運ぶ男』柴田岳志監督インタビュー「生きてく上で“物語”が必要な時がある」 / 他 - (Page.2/12)
被爆者の声を集めるということ自体が凄いことなのに、「最も感銘を受けた被爆者の話にフィクションが混ざっているのではないか」と疑いはじめることが物語に大きなうねりをもたらしていきます。そして、最終的にこの主人公が「フィクションかもしれないけれど、そのこと自体にも意味があるんだ」と気付いていく。
つまり、被爆体験を語る人が、どうしても語りたくないことは言わないかもしれないし、あまりにも強烈な経験を大きく言うこともあるかもしれないけれど、そのことも含めて、それが“真実”なんだと辻原が目覚めていく所が僕も非常に面白いと思いました。
現実の被爆体験の話はものすごく大切だけれど、そこから発生したフィクションも含めて、それが伝えていく手立てになると。
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