脱出サイコ・スリラー『異端者の家』プロダクトデザイナーに聞く「家具や壁紙が“ミスター・リード”のキャラクターに深みを与えていく」 - (Page.11/11)
プロダクションデザインに集中してしまう作品だと、それだけストーリーが薄いのかな?と思ってしまう(笑)。ストーリーやキャラクター描写に集中して、後から考えた時に「あの美術良かったな」と思うくらうが良いのかな、と。
若い頃にイギリスでプロダクションデザインのアシスタントとして働いていて、その時のデザイナーが言ったことを今でも覚えているのですが、「セットというのは、役者が足を踏み入れるまで空っぽな空間であるべきだ」という言葉です。役者が入ってセットというものは完成する。今でも、プロダクションデザインを手掛ける時にそのことを常に念頭に置いていますし、映画を観る時もそう心がけています。
――今日は素敵なお話をありがとうございました!
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(執筆者:藤本エリ)
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